内装リフォーム工事は、単なる美観の向上だけでなく、住環境の快適性と安全性を向上させる重要な作業です。特に築30-40年の古い住宅では、壁が京壁や塗り壁であることが多く、現代風のクロスに変更する際のコストや技術的な課題が生じます。プロの知見を活かして、リフォーム工事を成功させるための秘訣をご紹介します。
1. 古いタイプの壁のリフォームポイント
古い住宅では、内壁がそのままではクロスを直接貼ることができず、まずは下地に石膏ボードやベニアを貼る必要があります。しかし、このプロセスは追加のコストと手間がかかります。また、旧来の和室では、換気システムが整っていないため、そのままクロスを貼るとカビが発生しやすくなります。クロスの原材料である塩化ビニールは、下地との間を密閉してしまうからです。
2. 現代のリフォームソリューション：珪藻土の活用
これに対して、弊社が推奨する方法は、既存の塗り壁の上に珪藻土を塗ることです。珪藻土は多くの利点がありますが、直接塗るための材料や技術が進歩したことにより、以前に比べて割安で手軽に施工できるようになってきました。
コスト効率: ローラーで施工できるタイプの珪藻土は、左官屋さんが行う本格的な手法よりもコストを抑えて実施できます。
機能性: 珪藻土は調湿性に優れ、カビ対策やハウスシック対策に効果的です。また、アレルギー体質の方にとっても良い選択肢となります。
耐久性: 弊社の事務所内の珪藻土は20年以上経過しても剥がれ落ちたり汚れたりしていません。クロスに比べ、長期間のメンテナンスフリーが期待できます。
3. コロナ禍に対応する内部塗装
コロナ禍の影響もあり、抗ウィルス機能を持つ内部塗装の需要が高まっています。住宅だけでなく、店舗や病院、福祉施設、公会堂、ホールなど、人が集まる場所でのクラスター感染対策として注目されています。
長期的効果: 抗ウィルス塗装は長期間にわたって効果が持続するとされており、大規模な施設においては特に有効です。
実例紹介: 弊社の事務所でもコロナ禍の中で抗ウィルス塗装を実施し、その結果、コロナ感染者はほとんど発生しませんでした。
4. 子ども施設やペットショップでの内装工事
幼稚園や保育園、ペットショップなどの内装では、塗装が主流となっています。これは、上記のような機能性や健康への配慮から選ばれていると考えられます。
安全性: 塗装タイプの内装は、食品衛生法に適合する材料を使って施工されることが多く、安全性が確保されています。
メンテナンス性: 子どもが多く集まる施設では汚れやすく、定期的なメンテナンスが必要となりますが、塗装は容易にリペアや再塗装ができるため、維持管理がしやすいです。
まとめ
内装リフォーム工事を成功させるためには、建物の特性や現代の技術を活用した適切な施工方法の選択が重要です。古い住宅のリフォームでは、コストや手間を抑えつつ、住環境の快適性と安全性を確保するための珪藻土の利用が一つの有効な手段です。また、コロナ禍の時代背景を受けた抗ウィルス塗装の導入も、今後ますます注目されています。幼稚園や保育園、ペットショップなどの施設では、塗装がその特性を生かして幅広く採用されています。これらのポイントを踏まえて、内装リフォーム工事を計画・実施することで、より安全で快適な住環境を提供できるでしょう。
長期的な視点で見れば、適切な材料と施工方法を選ぶことで、メンテナンスコストを抑えつつ、健康的で快適な生活空間が実現できます。ぜひ、これらのポイントを参考に、成功する内装リフォームを目指してみてください。
